今回はイタリア、ミラノの伝統料理「オッソブーコ(Ossobuco)」の作り方をご紹介します。
オッソブーコの語源は「osso(骨)」+「buco(穴)」=「骨の穴」
指しているのは、骨付きすね肉の骨の中心にある骨髄(マロー)のことで、つまり「骨の穴(骨髄が入った骨)」という意味なのだそうです。
料理名としては、「骨付きの仔牛のすね肉を煮込んだ料理」という意味で使われていて、正式名称は Ossobuco alla Milanese(オッソブーコ・アッラ・ミラネーゼ)。
子牛の骨付きすね肉を香味野菜やトマトと一緒に煮込んだ料理で、骨の中の髄まで楽しめる、旨みたっぷりの一皿です。
本来ならすね肉を使うところですが、今回は近くのお店で手に入らなかったため、代わりに牛の肩ロースで挑戦してみました。
実は私自身まだ食べたことがなく、今回が初挑戦。どんな味になるのか、食べるのがとても楽しみです。
材料を準備する

食材 | 分量(2人分) |
---|---|
子牛の骨付きすね肉(今回は牛肩ロース) | 2枚(1枚あたり約200g前後) |
玉ねぎ | 1/2個(みじん切り) |
にんじん | 1/2個(みじん切り) |
セロリ | 1/2個(みじん切り) |
にんにく | 1片(みじん切り) |
小麦粉 | 適量(肉にまぶす用) |
白ワイン | 80ml |
トマト缶(カット) | 200g |
ブイヨン | 200ml |
ローリエ | 1枚 |
タイムやローズマリー | 少々(お好みで) |
オリーブオイル | 大さじ1 |
バター | 10g |
塩・こしょう | 適量 |
※グレモラータ(お好みで) | |
パセリ | 小さじ2(みじん切り) |
にんにく | 少々(みじん切り) |
レモンの皮 | 少々(みじん切り) |
作り方
1.野菜を切る
玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくをみじん切りにしておきます。

2.肉の下ごしらえ
焼き縮みを防ぐために筋など肉に数箇所力込みを入れます。その後、両面に塩こしょうをし、小麦粉をまぶします。


3.肉に焼き色をつける
フライパンにオリーブオイルとバターを熱し、肉の両面をしっかり焼いて取り出しておきます。

4.香味野菜を炒める
同じフライパンで玉ねぎ、にんじん、セロリ、にんにくを炒め、しんなりして香りが出てきたら白ワインを加えます。



5.煮込みに入る
アルコールが飛んだら、ホールトマト、ブイヨン、ローリエ、お好みでローズマリーやタイムを加えます。肉を戻し入れ、弱火にして蓋をし、1時間〜1時間半ほど煮込みます。(圧力鍋の場合は30分)


6.仕上げ
肉がホロホロになるまで煮込んだら、塩こしょうで味を整えてください。

※圧力鍋を使用する場合は、最後に蓋を外して煮詰めることで、ソースにほどよい濃度が出てより美味しく仕上がります!
7.盛り付けて完成!
お好みでグレモラータをふりかけてください。


実食!

本場イタリアでは、オッソブーコにサフラン入りのリゾット「リゾット・アッラ・ミラネーゼ」を添えるのが定番のようです。もちろん、パンと一緒に食べても美味しいみたいですよ。
今回は肩ロースで作りましたが、柔らかく煮込まれてほろほろ。とても美味しく仕上がりました。思ったより脂がしっかりある部位なので、仕上げに添えたグラモラータが爽やかさをプラスして、相性抜群です。
骨付き肉ならではの旨みこそないものの、肩ロースならではの柔らかさとコクがあり、これはこれで大満足の一皿になりました。
すね肉が手に入らないときでも、肩ロースを使えば家庭でも手軽に「オッソブーコ風」の煮込みが楽しめるので、ぜひ一度試してみてください。