皆さんにとってコーヒーはどんな存在ですか?
私にとってのコーヒーは「癒し」「元気をくれるもの」「ワクワクさせてくれるもの」のひとつです。
でも、実は今まで深くコーヒーについて学んだことがありませんでした。
そこで、これからコーヒーについて勉強しながら、その魅力を皆さんと一緒に探っていきたいと思います!
コーヒー豆の種類

コーヒーの味わいは、豆の種類によって大きく異なります。
世界にはさまざまなコーヒー豆がありますが、その中でも代表的な4種類を紹介します。
アラビカ種 (Arabica)
風味が豊かで酸味と甘みのバランスが良い高品質な豆。世界の生産量の約60%を占める。
特徴的な味: フルーティーで香りがよく、やわらかい酸味がある。
主な産地: エチオピア、ブラジル、コロンビア、ケニア など。
おすすめの飲み方: ハンドドリップ、ブラックコーヒー。
ロブスタ種 (Robusta)
苦味が強く、カフェイン含有量が高い豆。主にインスタントコーヒーやブレンドに使われる。
特徴的な味: 力強い苦味とわずかな土っぽさ、ナッツのような風味。
主な産地: ベトナム、インドネシア、ブラジル。
おすすめの飲み方: エスプレッソ、ブレンドコーヒー。
リベリカ種 (Liberica)
珍しい品種で、独特なフルーティーな香りが特徴。
特徴的な味: ジャックフルーツや花のようなアロマ。
主な産地: フィリピン、マレーシア。
おすすめの飲み方: ミルクとの相性が良い。
エクセルサ種 (Excelsa)
リベリカ種の亜種で、個性的な風味を持つが流通量は少ない。
特徴的な味: フルーティーでスパイシーな後味。
主な産地: 東南アジア(特にベトナム)。
おすすめの飲み方: アイスコーヒー、ブレンドコーヒー。
コーヒーができるまで

コーヒー豆は、私たちが知っている「茶色い豆」の状態で生まれるわけではありません。
最初は「コーヒーチェリー」と呼ばれる果実の中に種(生豆)があり、収穫後にさまざまな工程を経て、焙煎されてはじめてコーヒーとして楽しめるようになります。
1. 収穫
コーヒーの実(コーヒーチェリー)は 手摘み、または機械収穫によって収穫されます。
手摘みは熟した実だけを選んで収穫できるため、高品質な豆になりますが、時間と手間がかかるため、主にスペシャルティコーヒー向けに使われます。
一方、機械収穫は短時間で大量に収穫できるため、大規模農園で使われる方法です。
2. 精製(生豆の取り出し)
収穫したコーヒーチェリーから種(生豆)を取り出す方法を精製(プロセス)といいます。
精製方法によって、コーヒーの風味が大きく変わります。
▶ ウォッシュド(Washed)|水洗式
- 特徴: 水を使って果肉を取り除き、発酵させたあと、洗浄して乾燥させる方法。
- 味わい: クリーンで透明感のある味わいになりやすい。
- 代表的な産地: コロンビア、エチオピア、ケニアなど。
▶ ナチュラル(Natural)|非水洗式
- 特徴: 果肉をつけたまま乾燥させてから、脱穀して生豆を取り出す方法。
- 味わい: フルーティーで甘みが強く、発酵したような香りを感じることもある。
- 代表的な産地: ブラジル、エチオピアなど。
▶ ハニープロセス(Honey Process)
- 特徴: 果肉の一部を残して乾燥させる方法。
- 味わい: ウォッシュドとナチュラルの中間的なバランスで、甘みが強い。
- 代表的な産地: コスタリカ、エルサルバドルなど。
3. 乾燥
精製された生豆は、天日干しもしくは機械乾燥され、水分量が約11〜12%になるまで乾燥させます。
この工程が不十分だと、カビが発生したり、風味が劣化する原因になります。
4. 脱穀・選別
乾燥が終わったら、外側の薄皮(パーチメント)を取り除き、生豆だけの状態にします。
その後、サイズや重さ、欠点豆(傷がある豆)を選別して、品質を整えます。
高品質な豆ほどハンドピック(手作業)で丁寧に選別されます。
5. 焙煎(ロースト)
こうして選別された生豆は、いよいよ焙煎の工程へ。ここから、コーヒー豆の個性がさらに引き出されます。
コーヒーの焙煎度

コーヒーには 8つの焙煎度があります。
コーヒー豆は元々茶色くなく、香ばしい香りもありません。焙煎(ロースト)の時間によって、浅煎りから深煎りへと変化し、それぞれの味わいが生まれます。
また、焙煎が進むほどカフェインが減るのは、加熱によって成分が分解されるためです。
ライトロースト(Light Roast) 【極浅煎り】
酸味が強く、豆本来のフルーティーさやフローラルな香りが残る。コクは軽めで、カフェイン含有量は比較的多い(焙煎が浅いほどカフェインは残る)
シナモンロースト(Cinnamon Roast) 【浅煎り】
酸味が主体で、わずかに香ばしさが加わるが、依然としてフルーティーな風味が強い。コクは軽めで、カフェインはやや多め。
ミディアムロースト(Medium Roast) 【中浅煎り】
酸味と甘みのバランスが取れ、ナッツやキャラメルのような風味が感じられる。コクは中程度で、カフェインはやや減少。
ハイロースト(High Roast) 【中煎り】
酸味が穏やかになり、甘みが引き立ち、軽い苦味が加わる。コクはややしっかりしており、カフェインは中程度。
シティーロースト(City Roast) 【中煎り】
酸味が控えめになり、甘みと苦味のバランスが良く、チョコレートのような風味も感じられる。コクはしっかりしており、カフェインは中程度。
フルシティーロースト(Full City Roast) 【中深煎り】
酸味がほぼ消え、苦味とコクが強くなる。チョコレートやナッツのような濃厚な味わいが特徴。コクは重めで、カフェインはやや少なめ。
フレンチロースト(French Roast) 【深煎り】
酸味がほぼなく、強い苦味とスモーキーな香りが特徴。オイリーな質感が出る。コクは非常に重く、カフェインは少なめ。
イタリアンロースト(Italian Roast) 【極深煎り】
苦味が最も強く、スモーキーな香りが際立つ。エスプレッソ向けの焙煎度。コクは非常に重く(フルボディ)、カフェイン含有量は最も少ない。
今日はどのコーヒーを選ぶ?

コーヒーは、豆の種類や焙煎度によってまったく異なる味わいになります。
気分に合わせて選ぶのも楽しいですよね!
皆さんは、今日はどんなコーヒーを飲みますか?
これからもコーヒーの魅力を探求していくので、一緒に楽しみましょう!